- さめる
- I
さめる【冷める】〔「覚める」と同源〕(1)熱いものが放置されて温度が下がる。
「お茶が~・める」「お風呂が~・めないうちにはいりなさい」「御飯が~・める」
(2)高まった気持ち・感情が静まる。「いまだ興奮~・めやらぬ面持ち」「ほとぼりが~・める」「興が~・める」「然(サ)う讃められちやお座が~・める/歌行灯(鏡花)」
〔「興がさめる」は「醒める」とも書く〕IIさめる【褪める】〔「冷める」と同源〕長い時間が経過したり, 光に当たったりして, 色が薄くなる。 あせる。III「表紙の色が~・める」
さめる【覚める・醒める】(1)眠っている状態から意識のある状態にもどる。「夢から~・める」「眠気が~・めない」「寝ても~・めても」
(2)酒などに酔った状態から正気にもどる。「酔いが~・める」「麻酔から~・める」
(3)心の迷いがなくなる。「一時の迷いから~・める」
(4)(「さめた」「さめている」の形で)感情に動かされずに, 冷静になる。「彼は~・めた目で世界を見ている」
(5)高ぶった感情がしずまる。 また, 興味が薄れる。「よろづのあはれも~・めぬべけれど/源氏(若菜下)」
〔「さます(覚・醒)」に対する自動詞〕
Japanese explanatory dictionaries. 2013.